果実の落下防止ネット等も取り扱っております。

当社の純花粉は、中国各地で栽培されている、セッカリ・ヤーヤー・ファンファリーなどの中国梨の花粉です。

現在、日本梨には受精・着果に深く関係する9種類のS遺伝子の存在が知られております。重要なのは、受粉には受粉対象品種と異なるS遺伝子型を持つ花粉が必要だということです。

一方、中国梨には最近日本梨には存在しない12種類のS遺伝子が発見されました。したがって、日本の梨と近親関係のない中国梨の品種の花粉を受粉に使用した場合、受精・着果に有利に働くものと考えられます。

また数種類の花粉を混ぜて受粉すると、それぞれの花粉間に受粉競争が起こり、着果が良好になることが期待されています。

日本の梨と中国の梨の花粉を混合して使用することも受粉効果を高める一方策となります。
（増量剤での希釈方法は従来と同じです。）

受粉とは？気象条件？

①  受粉？

雌ずいに付着した花粉の量が多いほど結果率、秀品果率が向上し果実肥大も良好になる。一本の雌ずいには約60粒、雌ずい5本で約300粒の花粉が付着し、種子形成数は10個程度(子室は5室有し、各室2個)幼果の細胞分裂は著しく盛んになる。

一般に雌ずいに付着した花粉は好適な気候条件であればほとんどが3時間程度で給水、発芽し、雌しべへ進入を開始する。気候によって異なるが、4～6時間を経過すると、花粉管は花粉の直径の10倍以上に伸びて完全に雌しべの柱頭内に進入する。

②  受粉時の気象条件

受粉は降雨や風が無く、訪花昆虫が盛んに飛来するような暖かく、比較的湿度が高い穏やかな環境下で行うのが望ましいが、開花期中継続することは考えにくく、むしろ不利な環境下で受粉する場合が多いと考えられる。

花粉管は胚珠底部まで降下した後、珠孔を上昇し胚のう内に到達する。受粉の約72～100時間後には2個の精核が卵核および極核と結合し重複受精が完了する。

③  ニホンシナの受粉は午前8時から午後6時の間では結果率に差がないとする見方が一般的であるが？

受粉後の発芽と花粉管伸長を考慮すると、受粉後気温の高い時間帯を通過する午前中に受粉するほうが有利である。午後2時以降の受粉は気温の上昇にともない湿度が低下することと、雌ずいが乾燥しやすくなることが一因と考えられる。
したがって、受粉は日中の乾燥時を避けて、雌ずいがみずみずしく光っている朝(気温12～13℃以上)から開始して午前中に終了させるのが理想である。

④  受粉結果率はいつがいいの？

開花当日から3日間の花は若く雌しべの分泌液が豊富なので受粉には好適である。雌しべは3日を過ぎると老化し始め乳頭突起が崩れて褐変し、雌しべの分泌液が分泌されなくなり、花粉は付着しにくくなり、発芽に必要な水分や栄養分の供給を受けられず、花粉管の伸長や柱頭への進入が困難となる。したがって、開花3日後以降の受粉は結果率が低下し種子数も減少するので、少果、変形果の発生頻度が高くなる。実際には一つでも赤色のやくを有する花(1日程度)であれば受精能力は高いと判断してよい。

⑤  低温日の受粉

花粉は、15℃以下の低温では発芽が著しく不良になるので、そのような日には受粉は行わないのが鉄則である。ただし、気温が低くても晴れていて日があたっていれば、雌しべの温度は気温以上に上昇している可能性もあり、受粉が行える場合も充分あり得る。しかし、12℃以下の環境では、まったくと言えるほど花粉の発芽は期待できない。受粉可能な低温の限界は12℃と考えるのが現実である。

加えて問題となるのは、低温の日は雌しべの柱頭分泌液の分泌が少ないので、花粉の付着や花粉管伸長には著しく不利となることと受粉した花粉が落下しやすくなることである。

気温が7～8℃以下に低下すると花粉管はその先端が膨大して伸長を停止し、その翌日気温が適温域まで上昇しても再伸長しない場合がある。

受粉の朝起きて、天気良し、温度良し、風なし、最良の日畑について一番最初の仕事は、雌しべに触って蜜が出ているかどうかを確かめる。

明け方5時ごろ南南西の風が吹くと雌しべが乾いて花粉が付きづらくなる。こんな時は、あせらず2時間待って蜜が出てきたのを確かめてから仕事をすべし。

花粉で一番大事なことは吸湿である。

輸入梨花粉取扱い要領

ご購入頂きました輸入梨花粉は現地に当社スタッフが常駐し品質管理には万全を期して製造しております。
採取後、皆様の手元に届くまでには-30℃の冷蔵庫にて保管しておりました商品です。
使用されるときには解凍(慣らし)が必要になりますので下記の手順でお願いします。

商品到着  →  3日以上使用しない場合は冷凍庫(-10℃以下)に保管  →  使用1～2日前にカップを空け、乾燥剤を取り出し再度カップをして冷蔵庫に保管  →  授粉前日の夕方に冷蔵庫から取り出し常温で保管  →  人口授粉開始

注)冷蔵庫より取り出した花粉は上記の手順で出来るだけ当日使いきるようにしてください。もし、花粉が残った場合は一週間以内であれば冷蔵庫保管できます。

※溶液授粉の方への注意事項

• 溶液に花粉を入れ混和される時の溶液の温度は20～25℃がベストです。
  (溶液温度が10℃以下では花粉が死滅する恐れがあるためご注意ください。)

①吸湿性は、全くありません。
②粒子の大きさが微細(15ミクロン)であり花粉と混合しやすく、又、めしべに添加しやすい。
③静電気をおこしません。
④原料は総てが、食品用です。特殊な物理的加工を行ったもので、成分分析は下記の通りです。

梨の粗花粉30gを精製することで、約5gの純花粉となります。
自然な状態に戻して使用すると考えれば梵天・ラブタッチ共に下記でのご使用を、お奨めします。

交配用羽毛棒

• 水ハジキの良い水鳥
• 軟らかなタッチでメシベの柱頭を傷めません。
• 長柄は付属のストローで毛の大きさが調整できます。

仕様

使った各地で大反響！

花粉を抱いた天然羽毛がメシベに優しく触れて、確実に受粉させるニュータイプの花粉交配機です。

• 花の受精生理にかなった直媒法です。
  昆虫による授粉のようにメシベに優しく触れて花粉を渡します。
  結実率、果形、肥大に効果！！
  
  
• 花粉の無駄がなく、確実に授粉が出来る。
  花粉を無駄に吐出せず、花に触れて渡すので無駄がありません。
  
  
• 授粉毛に花粉を自動供給、能率的な作業
  電子制御で一定量の花粉が授粉毛に送られます。
  花叢をサッと撫でるだけで受粉が完了です。

• 軽量、取り扱い容易、疲労軽減
  電池や花粉は身体に付けて、パイプを持つだけで、自在に扱え、疲労もありません。
  
  
• パイプの長さが異なる三機種があります。
  樹木に合わせてサイズをお選びください。
  　超ロングタイプ　SK-5SL型　グリップエンドから先端まで200cm
  　ロングタイプ　SK-5L型グリップエンドから先端まで100cm
  　標準タイプ　SK-5SL型　グリップエンドから先端まで　65cm